こんにちは、そしてこんばんは、ぽこたろうです。
中学受験の塾って、どういうところがあるんだろう?
中学受験を経験していないので、どういう塾があるのかよく分かっていませんでした。
調べてみたところ、塾と一言で言っても、大手塾から中小塾、個別指導塾まで幅広くあるようです。
では具体的にどういう塾があるの?
分からないままではどの塾を選べば良いのか、困ってしまいます。
その塾にはどういう特徴があるの?進学実績は?子どもに合った環境なの?等、塾選びで気になることはたくさんありますね。
そこで今回は、首都圏の四大塾(SAPIX、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミー)のひとつである四谷大塚について、特徴や塾選びのポイントについて見ていきたいと思います。
SAPIX・日能研・早稲田アカデミーについては以下の記事で紹介しています。
個別指導については以下の記事で紹介しています。
特徴
四谷大塚直営の塾は首都圏のみですが、準拠塾(四谷大塚のテキストに準拠した中小塾)を含めると、全国に校舎があります。
そのため日能研と同様、間口が広い塾と言われています。
難関校から中堅校まで幅広い合格実績もあります。
特筆すべきは四谷大塚が作成したテキストの「予習シリーズ」です。
以下の記事でも紹介しています予習シリーズは、「内容が細かく丁寧、予習・復習に最適」なテキストで、写真やイラストを使って分かりやすい内容になるよう工夫もされています。
テキスト「予習シリーズ」のという名前の通り、四谷大塚では予習が求められます。
この点は、SAPIX・日能研と違うところですね。
四谷大塚はもともとテスト会社であったことから、テストの質が良いと言われています。
また、テストにより単元の習得・知識の定着をするようなカリキュラムになっており、毎週のようにテストを実施するのも特徴です。
授業の進め方
まず授業の前に「予習シリーズ」を使って予習をします。
ここが他塾と違うところですね。
授業前後の流れを確認します。
- 「予習シリーズ」で予習
- 授業を受ける
- 復習する
- テストを受ける
というサイクル。
この予習・授業・復習・テスト、のサイクルを回すことで知識の定着をさせていきます。
このサイクルは、四谷大塚の指導方針「自ら求め、自ら考える習慣」をつけるを実現するためのメソッドといってもよいでしょう。
予習をせずに授業を受けても、自ら考える習慣が身につかない。
授業で学ぶ前に自分で考える(予習をする)ことにより、課題解決能力を育てる。
という方針が実践されています。
中学受験の対策にとどまらず、論理的に課題を解決する能力を育てるという理念が伝わってきますね。
子どもとの相性
このような性格の子どもと相性が良いと言われています。
- 計画的に予習ができる
- 予習〜授業〜復習〜テストのサイクルが苦にならない
- チャレンジ精神がある
授業前に予習が必要ですので、計画的に予習ができないといけません。
また、未習学の単元を予習して進めることになりますので、「知らないこと分からないことにチャレンジしていく」チャレンジ精神もあるとよいでしょう。
毎週のようにテストもあり、予習〜授業〜復習〜テストのサイクルを続けていくことになりますので、それが苦にならない性格だと、塾の方針とマッチするでしょう。
合格実績
2021年入試の合格実績です。
まずは御三家の合格実績を見てみましょう。
男子 | 全合格者数 | 四谷大塚塾生合格者数 | 全合格者数に占める四谷大塚塾生の割合 |
開成 | 398 | 106 | 26.6% |
麻布 | 377 | 54 | 14.3% |
武蔵 | 183 | 50 | 27.3% |
女子 | 全合格者数 | 四谷大塚塾生合格者数 | 全合格者数に占める四谷大塚塾生の割合 |
桜蔭 | 283 | 61 | 21.5% |
女子学院 | 274 | 59 | 21.5% |
雙葉 | 115 | 33 | 28.6% |
最難関の御三家では、SAPIXに比べると合格者数が少なく見えますが、それでも20%前後(多くて30%近く)を四谷大塚塾生が占めています。
開成・武蔵・雙葉では、四分の一が四谷大塚塾生ですね。
次に、御三家以外のいくつかの学校の合格実績も見てみましょう。
御三家以外 | 全合格者数 | 四谷大塚塾生 合格者数 | 全合格者数に占める 四谷大塚塾生の割合 |
早稲田 | 515 | 171 | 33.2% |
成城 | 421 | 139 | 33.0% |
豊島岡女子学園 | 556 | 141 | 25.3% |
吉祥女子 | 416 | 121 | 29.0% |
中央大学附属 | 209 | 89 | 42.5% |
いくつかの難関校を取り上げてみましたが、その合格実績では全合格者数の内、25%〜40%を四谷大塚塾生が占めていることが分かります。
この結果からも、幅広い学校で合格実績をあげていることが分かります。
必要な費用
四谷大塚は、SAPIXと同じくらい費用がかかります。
4年生から6年生の3年間でかかる費用は目安として約280万円と言われています。
学年 | 費用 |
4年生 | 約60万円 |
5年生 | 約80万円 |
6年生 | 約140万円 |
合計 | 約280万円 |
授業料の変更や、受講する講習や模試によって金額は前後します。
SAPIX(合計約300万円)に比べて若干安いですが、それでも300万円近くかかってしまいます。
まとめ
四谷大塚の特徴をまとめます。
- 難関校から中堅校まで、全国の幅広い学校で合格実績がある(高い合格占有率を誇る学校もある)
- 予習を大切にした指導方針で「自ら求め、自ら考える習慣」を身につけるとともに、論理的課題解決能力を育てる
- 計画的に予習ができ、チャレンジ精神のある子どもとの相性が良さそう
- 首都圏四大塾の中ではお金がかかる方。3年間で約280万円
SAPIX・日能研と異なり、予習を大切にした指導方針を掲げる四谷大塚。
SAPIXに近い金額が必要になりますが、「自ら求め、自ら考える習慣」や論理的課題解決能力を身につける方針には興味深いものがあります。
ご家庭の方針として、「なにがなんでも御三家に!」ということでなければ、塾選びにおいて良い候補になるのではないでしょうか。
今回は、首都圏四大塾のひとつである四谷大塚について見ていきました。
四大塾の他の塾(SAPIX・日能研・早稲田アカデミー)については以下の記事で紹介しています。
塾の特徴をまとめておりますので是非ご覧ください。
それぞれ特徴や指導方針に違いがありますので、塾選びにおいてはご家庭の教育方針や志望校をどこにするのかが、主な判断材料になりますね。
個別指導については以下の記事で紹介しています。
以上、中学受験塾 四谷大塚 特徴と塾選びのポイント、でした。
中学受験の長い旅路に、少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは、また。
参考:四谷大塚が出版している教材
さいごに参考として、四谷大塚が出版している市販の教材の一部を紹介します。
リーダードリル
「リーダードリル」は、入試に必要な知識を習得できるようにまとまられた問題集です。教科は国語と算数の2教科ですが、1年生から6年生まで学年別にラインナップされており、算数では3年生から5年生で「計算」と「図形と文章題」に分野を分けてまとめられています。
特徴として国語では学習の中で「字がキレイになる」という効果。算数では親子で一緒に学習ができるように問題解説や注意点等がまとめられた「四谷大塚からのアドバイス」が収録されています。
ニュース最前線
「ニュース最前線」は、四谷大塚がまとめた時事問題集です。予想問題も掲載されており、社会だけでなく理科の時事問題にも対応しているというのが特徴です。
毎年最新版が発売されているので、その年に話題になったニュースを効果的に学習することができます。
四谷大塚 中学入試案内
「四谷大塚 中学入試案内」は、四谷大塚がまとめた中学受験用の学校案内で、各学校の校風や特徴・学校生活の情報を始め、入試結果の推移や大学合格実績の情報等、貴重なデータが収録されています。
四谷大塚独自の合不合判定テストの結果データも掲載されており合格ラインが分かりますので、志望校選定や併願パターンの検討等に役立ちます。